腕のしびれ・重さ

腕を下げると重く痛む

 

症状の内容

腕を下げていると、左腕全体が重くなってきてすごくつらい。いつからか分からない。きっかけもわからない。マニュアル車を運転していると腕が重く辛くなってくる。
腕を上げると楽になるが、それをすると脇の下が突っ張ってきて、辛くなる。
また、肩甲骨の中が痛い。

治療内容と経過

腕を下げていると腕全体が辛くなるとのことで、胸郭出口症候群を疑う。
アレンテストとライトテストで陽性。触診では左頚と左小円筋が硬い。肩甲骨の中が痛いとは小円筋のことを表している様子。小円筋は肩甲骨の外側にあるが、患者は辛い部分が骨の内側か外側なのかを判断できないことが多い。
初診:ライトテスト陽性なので、小胸筋も悪そうだが、小胸筋を刺鍼してもすぐに症状が戻ってしまうことが多い。病巣は斜角筋と判断し、左頚の治療をメインに、他には症状が出ている部分を治療する。
2診:前回治療前の辛さを10とすると今日は5ぐらい。辛くなってくると左脇(小円筋)を奥さんに押してもらうと気持ち良い。まだ、頚が硬いのと前回でウチの治療院のやり方が分かってもらえたようなので、少し本数を増やす。

1年後、再来院。前回2回の治療で症状は出なくなっていたが、1週間前に再発。また、調子が悪くなったら来院するよう告げて終了。

 

腕が重くなり呼吸が苦しい

症状の内容

1週間前に寝違えてから、そのうちに左腕全体が痛くなってきて、更に背中も痛くなり、そして、呼吸をするのもつらくなってきた。
横になって寝ていると症状が無くなる。
整形外科では胸郭出口症候群と変形頚椎症(C4-5)と言われ、治療方法はないと言われ、ロキソニンと湿布、頚椎カラーを処方された。
昨日は接骨院に行き、低周波をやってもらったが、寝てる体勢なら症状は治まるので、少し楽になった気がしたが、1日たてばもっと楽になると言われたが変化はなかった。
家でも、家庭用の低周波を持っているので使用するが、やってる間は楽だが、止めると辛くなる。

治療内容と経過

寝違えで多い斜角筋を受傷し、それにより腕神経叢を圧迫し、腕全体にも痛みの範囲が広がったと推測。呼吸をするのもつらいとのことで呼吸補助筋である斜角筋をメインに治療した。
斜角筋治療時に左腕全体の痛みを誘発することが出来、1回で完治した。

刺鍼時に本人が感じる痛みを再現できると、良い治療ポイントに当たっていることの判断材料になる症例。