肩痛・五十肩(四十肩)

インフルエンザから五十肩

 

症状の内容

1ヶ月前にインフルエンザにかかってから、右肩に痛みが出るようになり夜も痛みで起きてしまう。トイレでズボンを挙げることが出来ない。病院では五十肩の診断。1ヶ月間リハビリしたが良くならないので来院。

治療内容と経過

初診:肩関節屈強90度、外旋10度の動作で肩甲骨後面から三角筋後面にかけて激痛と可動域制限。結滞動作不可。
治療ポイントは肩甲下筋と小円筋、夜間痛を止めるために頚部と背中の治療。
2診~5診:一進一退を繰り返す。治療後は3~5日ほど調子悪くなるも、ズボンの上げ下げが楽にできるようになってきた。
6診:腕が後ろで組めるようになった。外旋30度、屈曲100度。
7診:前回治療後に一気に良くなった。バンザイが出来るようになった。最後の仕上げな感じがするとのこと
8診:猫が伸びをするようなポーズをすると、右肩後ろから前腕後側にかけて少し突っ張る。棘下筋を治療ポイントとし、他は軽めの治療で終了。

五十肩の治療は、関節可動域が突如として改善する事が多い。今回のような、激痛を伴う凍結型の五十肩は患者のADLを下げ、生活での影響が大きく、また、完治するまでに10回以上かかるケースが多い。8回で完治できてホッした症例。

 

パソコンのモニター位置を変えたら五十肩

 

症状の内容

2週間ぐらい前から、右肩の後ろが痛くなり始め、肩を挙げにくくなった。シップを張って凌いでいたら、今度は肩の前側が痛くなり、その後、外側が痛くなり始めた。今は肩を触割るだけで痛む。
痛くて洗濯物を運ぶこともできない。寝返りをうつと痛みで1時間おきぐらいに目が覚める。
仕事でパソコンモニターを斜め前に変えたり、マウスの位置が少し高めにおいてあるのも原因かもしれない。

治療内容と経過

初診:前横80度で動作方向に痛み、伸展と外旋可動域正常だが動作方向に痛み。自動運動すると痛みで筋肉が痙攣する。
2診:前回治療後、2日ほど夜間痛が逆に酷くなり、脇を広げるのも出来なかった。手がむくんだ感じになり、前腕後側に痺れのような感じもあった。でも、今はだいぶ楽になっている。また、腕を後ろへやっても痛みは出なくなった。
3診:前回治療後は腕のむくみや夜間痛も出ずに過ごすことが出来た。
また、治療後1週間で全ての可動域がMAXまで行けるようになったが、前に動かすと80度ぐらいで痛みが出て、プルプルしながら挙げていた。しかし、それから3日間で日に日によくなった。昨日は付き合いでゴルフに行き、右手はあまり使わないようにプレーしたが、逆に最高スコアをとり、仮病だと言われた。今日は肩は全く痛くない、右上腕三頭筋が少しこっている程度。本日で治療終わり。

 

病院や整骨院で治らない五十肩

症状の内容

1ヶ月ぐらい前から、右肩を外転すると、80度ぐらいで右肩の後ろが痛くなる。整形外科では湿布やヒアルロン酸をやったが効果がない。整骨院に行っても効果がない。夜間、痛みで目が覚めるので寝不足。車のパーキングに行った際、駐車券とったり料金を払うのが大変。
外転80度、屈曲120度で肩の後ろに痛み。結滞動作制限ありズボンを履くことが困難。

治療内容と経過

初診:夜間痛を止めるために頚部を集中的に治療。肩は全体的に刺鍼して様子を見る。
2~3診:夜間の痛みは初診の治療で無くなった。関節可動域に顕著な改善ない。重力を省いた状態から外転すると90度で肩の後ろに痛みが出るので筋肉の伸展痛を考慮に治療。術後に服を着るのがらくになった。
4診:屈曲150度、外転90度。痛みは肩の後ろではなく前側。肩甲下筋治療を軸に組立てる。
5診:屈曲170度、外転170度。前回の治療で外転が大幅に改善。右手で左肩を触ろうとすると、右肩の後ろが痛む。バンザイして降ろそうとすると肩の後ろに痛みが出る。
6診:調子良い。バンザイして降ろす時の痛みはかなり軽くなった。今回で治療は終了。